Twilog1

ジタン×ガーネット

静かに見つめてくる青い瞳。目を逸らそうとしたけれど、「ガーネット」と甘い声で囁かれてしまって結局逸らせないでいる。段々と瞳に映る自身の顔が大きくなる。 この瞬間が苦手で仕方ない。私はそれにまだ慣れていないんだもの。だけど、嫌ではないの。理由は勿論、…彼が好きだから。【キス1秒前】

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「これ、どうしたの?今日って、何かあった?」「いいや、何もないぜ」「なら、どうして持ってきたの?」「花屋の前を通ったらさ、ダガーに似合いそうな花があったからさ!」 「それだけの理由で?」「俺にとっては、それだけじゃないんだけど」「…貴方って時々、本当クサいわ」【FOR YOU】

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会いたいと思った。突拍子もなく。昨日会ったばかりだろと自身を叱り付けても、一度会いたいと思ってしまうとこの思いは消化出来ない。…彼女に会いに正門を通らずに 窓から忍び込んでみようか。どう反応するだろうか。考えただけでも高揚してくる。気付くと、足が向かっていた。【いつでも側に】

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「無理よ」「どうして」「その日は一ヶ月も前から予定が入ってたんだもの」「どうしてもダメか?」「ええ」「…じゃあ、ダガーが無理なら街の女の子に相手してもらおうかなー」 「そ、それはダメよ!」「何でだい?」「だって、ジタンは…私の…」「私の…?」「っ!!ジタンの馬鹿!」【意地悪な彼氏】

「そんな事、言わなくても分かるやろ?」「だってよー…たまにはダガーの口から聞きたいじゃん?」「…アンタって、女の子みたいやな」「それって、どういう事だよ!」 「そのまんまの意味ですー」「仕方ねぇだろ?!ダガーって、照れ屋だから言えないんだからよぉ」「デレデレしない!」【惚気な彼氏】

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「ダガー!!」「い、いきなり抱き着かないで!」「いーだろー減るもんじゃないし」「そうだけど、誰かに見られたら恥ずかしいでしょ!」「俺は恥ずかしくないけど」 「私は恥ずかしいの!」「良いじゃないか、見せ付けようぜ、それ」「いきなり抱き上げないで、」「ほら行くぞ!」【自由すぎる彼氏】

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「っと、大丈夫か?」「あ、ありがと、ジタン」「段差があったもんな…怪我してないか?」「大丈夫よ、どこも怪我してないわ」「なら良いけど、何かあったら言えよ?」 「もう、心配し過ぎよ…そんなに柔じゃないわ!」「だって、俺の大事なお姫様に怪我なんてさせれないだろ?」【心配性な彼氏】

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目を閉じて、耳を澄ます。夜中だというのに、綺麗なソプラノの声が耳に届く。ああ、あの歌だ、と直ぐに分かる。彼女は、声が美しいのもあって、歌が上手い。 彼女の歌を聴くだけで、眠れなかったからだが、段々と夢の世界に誘われる。歌で眠るなんて、ガキだと自嘲しながらも、瞼を閉じた。【眠り歌】





END